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2008年08月03日

富士登山(第二話)

富士登山(第二話)
  新六合目、六合目、本六合目…。いつまで経っても六合目から脱出できなかったが、次はいよいよ七合目になる。
相変わらずトラロープの張られた登山道が続いていく。本六合目を過ぎるとあれだけ咲いていたお花もあまり見かけなくなり、岩と土の登山道をひたすら登っていく。
今日の行程の半分は過ぎたがそれでもまだ半分近く残っている。さあここからもうひと頑張りしなくっちゃ!

富士登山(第二話)
ふと振り返るといつの間にか雲の上へきていた。

今まで雲の中だったので涼しく登ってくることが出来たが、雲の上まで来ると陽を遮るものが何もなくなるのでつばの広いハットが役立つ。暑くなるかなと思ったが標高が高いお陰かそんなに暑くは感じない。
山頂も七合目の山小屋もしっかり見える景色となり、一歩ずつゆっくりと足を運んでいく。しかしジグザグに登っていく登山道は距離感が掴めずなかなか山小屋まで着かない。それでも雲の上をお散歩しているような感じがして楽しい。
富士登山(第二話)
標高:2922M
本六合目との標高差:172M
本六合目からの距離:718メートル
本六合目からの所要時間:34分


七合目の太陽館で再び休憩を取ることにした。
そんなに懸命に登ってはいないように思ったがさすがに少し疲れてきた。高山病か!?はたまた寝不足か…チェストバックに入れておいた行動食を頬張り、少しの間、雲の上の景色を眺める。15時半過ぎ、休憩をしたためか少し寒くなってきたのでもう1枚上に羽織って出発準備をする。
富士登山(第二話)
山の上を見上げればまだまだ続く登山道と懸命に登っている人たちが見える。次が本七合目でその次に泊まる予定の8合目。
あと2つだ~!!!
2922Mの七合目からまた一段と急な登りとなっていた。ジグザグに続く登山道をゆっくりと進んでは立ち止まって、大きく深呼吸をして再び歩く。
2950M…2960M…2980M。ガーミンのGPSを見ながら少しずつ高度を上げていくのを確認するのだけが楽しみとなる。
富士登山(第二話)
そしてやっとの思いで標高3000M
3000Mの看板もないので周りを歩く登山者は誰一人立ち止まっていなかったが、オイと相方ははしゃいで3000Mの記念ポーズを取る。そして高山病にならないように改めて気合を入れて大きく深呼吸をした。


  北風と太陽のお話しではないが、日が照って暑くなったために脱ぎ忘れたのか服がちらほら落ちている。
帽子に手袋、シャツやジーンズまで…。
トラロープを張っている杭に落し物を吊るしているが、登山道と下山道が違う富士山ではきっと持ち主も取りには来ず諦めてしまうだろう。
パンツ1枚で富士登山を始めて落し物をどんどん着ていったら、山頂に着く頃には立派な身なりになるのではないだろうか。。。

そんな中ついにリュックまで忘れていっているのを発見してしまった。
しばらくその場で辺りを見渡したが、持ち主らしい方は見当たらず、どう考えてもデポするような場所でもないので仕方なく本七合目の山小屋まで届けることにした。
富士登山(第二話)
オイの新しいチェストバック(笑)
今朝、車がスタックしたときにおじさんが親切に助けてくださったので、オイもこのリュックを本七合目まで届けることであのおじさんの親切へのお礼になるのではないだろうかと思った。
リュックの横に吊るしてあるポーチからは携帯かデジカメのストラップが顔を覗かしている。

富士登山(第二話)
標高:3141M
七合目との標高差:214M
七合目からの距離:887メートル
七合目からの所要時間:52分


本七合目の見晴館に着くと、従業員の方にリュックを落ちていた場所の説明などをして渡した。従業員の方は昨日リュックを途中で忘れてきたと申し出る人がいたのだと教えてくれた。
リュックは丸一日登山道の隅で置きっ放しになっていたことになる。その間に何人の人がリュックを見過ごして行ったのだろう…なんだか切ない気持ちになった。どうにか連絡先が見つかって無事に持ち主の元へ戻ってほしいと願う。
しばらく本七合目で休憩をして本日最後の登りにかかる。目指す八合目まであと少しだ。
半分くらい登ったところで登りと下りが同じ道になるところがある。ここまでほとんど下山している人とすれ違わなかったので、上から斜面を滑るように足早で下りてくる人たちがとても怖くストレスに感じる。しかしまた直に登山道と下山道が別々になりホッとした。

富士登山(第二話)
標高:3261M
本七合目との標高差:118M
本七合目からの距離:483メートル
本七合目からの所要時間:27分


ついに本日宿泊させていただく江戸屋さんのある八合目にたどり着いた。
気圧のせいなのか本六合目を過ぎたくらいから登っているととすぐ息切れがするようになっていた。しかし丁度辛くなった頃に山小屋がありとても助かった。なかなか上手いようにできているものだ。
山小屋から見下ろして見ると、今日登ってきた登山道が確認することが出来て気持ちが良い。
富士登山(第二話)
(クリック拡大)
そして標高2500Mくらいのところに雲海が広がり、そこには富士山の陰がはっきりと映し出されていた。
きっとここまで頑張って登ってきたオイたちを富士山が祝福してくれて影富士を拝ませてくれたのだ。

富士山の山小屋への宿泊は予約をしていないと泊まれない場合があるように書かれていたので、GW明けの予約開始日と同時に予約をしていた。
富士登山(第二話)
山小屋の中へ入って宿代を払い、寝床に案内されてそこに荷物を置く。2段になった寝床はぎゅうぎゅうに詰めて寝るようになるそうです。すぐに食事の用意ができると言うのでテーブルのある場所へ行く。
富士登山(第二話)
夕食はカレーだ♪今日一日頑張った自分へのご褒美に1缶600円するビールも買った。(*゚ー゚)/
夕食を済ませて寝床に戻り横になるとドッと疲れが出てきた。
富士登山(第二話)
今日一日の移動距離5.89キロ。移動時間3時間56分・立ち止まってたり休憩していた時間1時間58分。よく頑張りました。




気持ちよく寝ていたら21時ごろ相方の携帯に着信が… ♪♪~♪

カンベンしてくれぇぇぇ(゚Д゚;≡;゚д゚)
周りの皆様どうもすみませんでしたm(_ _)m


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ここまでのコースと本六合からの標高データ(クリック拡大)


(まだつづく)

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Posted by ナオキ at 17:55│Comments(0)百名山
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