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2008年11月07日

ユートピア泊(大山)

ユートピア泊(大山)
   11月に入り祭り事も終わり、仕事も少し落ち着いてきたので無性に山へ行きたくなった。そこで以前から行ってみたかった大山ユートピア避難小屋へ行くことにした。ただ行くだけでは面白くないので、避難小屋泊&御来光を拝むオーバーナイトの計画を立てた。

11月1日の土曜日は午前中仕事になってしまい、午前11時過ぎに大山へと向かい車を走らす。
道中頭の中は勇ましい大山北壁の姿や満天の星空、朝日を浴びて真っ赤に萌える紅葉した木々の風景なんかを想像してとてもルンルンでした。

午後2時くらいに大山に着くと丁度紅葉の見頃を迎えていて、とても綺麗な景色が広がっていました。
しかしそんなベストな時期の3連休を皆さんが逃すわけも無く、大山には物凄く大勢の観光客でごった返していました。

ユートピア泊(大山)
とりあえずは飲み水の確保ということで横手道にある湧き水を汲む。相変わらず勢い良く出る水はとても冷たくて気持ちが良いので顔も洗ってリフレッシュする。めちゃ気持ちええー。

いつも停めている南光河原駐車場に来ると車で溢れていた。道端に路駐している車もある。どうしようか迷ったが駐車場入り口で空くのを待つことに。
しかし思いの外回転が速く、10分くらいで停めることが出来た。
そして準備をして午後2時30分スタート。



ユートピア泊(大山)
   大勢の観光客の中をバックパックを背負って優遊と歩いていく。大山寺の更に奥にある大神山神社で登山の安全を祈願する。
またしても御賽銭を忘れた。

ユートピア泊(大山)
大神山神社の脇から登山道のトレイルとなり直に宝珠尾根の下宝珠越へと向かう登りの分岐となる。
見上げれば見事なまでのブナの黄葉。差し込む光の中、落ち葉を踏むサクサクという音も心地よい。
下宝珠越へと向かう登りはキツく、着ていた上着を脱ぎTシャツになる。


(マウスポインタを写真へ)

今回オーバーナイトをするのでいつもより大きいバックパックにしてみた。
OLDグレゴリーだが現役で使える。ウエストベルトのところにポケットが無いので、MarmotのDry Ribを付けたら文句なしの使い勝手となった。

避難小屋で寝るのでテントは要らないが、寝袋と防寒着が嵩張った。
しかし何より嵩張ったのは嗜好品。主に「ビール」とか「発泡酒」とか「その他の雑酒2」とか「リキュール(発泡性)1」とか…。それらをソフトクーラーバックに入れてバックパックに入れて。
最近は平日は飲まないようにしているので、ここぞとばかり持ってきたのだがバックパックを背負う度に肩にズシリと食い込む。
ウエで飲む最高の一杯に思いを馳せる。



ユートピア泊(大山)
   中宝珠越を過ぎた辺りからトレイルの雰囲気がガラリと変わり、脆い岩の登りやロープを張った巻き道などが何箇所もある。しかしこの変化のあるコースは夏山登山道なんかよりも断然楽しい。

ユートピア泊(大山)
途中、三鈷峰を眺めることが出来る。今日は時間的に無理なので、明日ユートピア避難小屋周辺を散策して三鈷峰も登ろうと思う。

ユートピア泊(大山)

ユートピア泊(大山)
この時期は日が暮れるのが早く、上宝珠越を過ぎた辺りで一変に薄暗くなり始めた。
樹林帯も過ぎて景色が開けたがあまりゆっくりと立ち止まらずに先を急ぐ。
途中振り返ると弓ヶ浜や今日登ってきた宝珠尾根を見ることが出来た。

ユートピア泊(大山)
そして午後5時30分、無事にユートピア避難小屋に到着。
オイの貸し切りかなぁなんて思っていたら小屋の前でテントを張って食事をされている男性がお一人。更に小屋の中でもマッタリとお食事をされている御夫婦が一組。皆さんもお好きなのねぇ!



ユートピア泊(大山)
   オイも小屋の中へお邪魔して御夫婦の反対側で持ってきたモノを広げて食事の準備する。早速持って上がってきたビールを開けてグビッといく。
やはり最初の一杯は本物のビールが良いヾ(*´∀`*)ノ

本日のディナーは棒ラーメン。作っているとお隣の御夫婦がTrangiaのストームクッカーを見て面白いストーブだねって言ってくれた。
これも持って上がるの重かったッス。。

ユートピア泊(大山)
ディナーも食べて、お隣の御夫婦に頂いた「ハタケシメジ」をおつまみにビールから発泡酒、発泡酒からその他の雑種2へとどんどんとアルコールの質を下げながらグビッてると、外に居た方も小屋の中に入ってこられて皆さんで山トーク。
オイの行ったことのない山のお話しを沢山聞かせていただいた。
もし暇だったらと思い小説を持って上がってきたが、そんなのよりももっと面白くて楽しい話しだった。

途中外に出るとオイの思い描いていたとおりの満点の星空と眼下に広がる米子の街灯りにしばらく見惚れた。

ユートピア泊(大山)
小屋に戻り就寝準備。
防寒着で化繊の上下を着たのでそこそこ温かく、しかも小屋の中だったのでシュラフを掛け布団のようにして寝る。



とても心地良い。







外は風が強くなってきた。







ものすごい風の音がする。








あまりの強風で外のテントで寝ていた方も小屋に避難してこられた。
外は相当ひどいらしい。
明日は晴れの予報なんだけどなぁ…。












ユートピア泊(大山)
   朝も明けないうちに1人男性が登って来られた。夜中ヘッドライトを点けて登って来られたそうだ。
その方から外はガスっていて何も見えないと聞く。
外に出てみるとホントだ、真っ白だ…(T◇T)
見事に御来光を拝む計画は失敗となってしまった。
寝床を片付け朝食の準備をする。
外は昨晩と同じくらいの風の音がしている。


(マウスポインタを写真へ)

朝食を済ませ外に出て、強い風の中その辺をウロウロしてみる。
一瞬ガスが無くなり三鈷峰が姿を現す。しかしまた再びガスに覆われて見えなくなってしまう。

小屋では御夫婦が出発の準備をされている。オイはこの辺りを散策して下山するだけの予定だったのでマッタリとコーヒーを淹れてガスが無くなるのを待つことにした。残りのお二方も同じようにガスが無くなるまで待機されるようだ。
相変わらずすごい風が吹く中御夫婦が出発されて、残った三人で再び山トークとなった。
朝一登ってこられた方は大山のいろんなルートを登っていて他のルートの詳しい情報も教えて下さった。

昨日登ってみたいと思っていた三鈷峰は小屋から直ぐの所なのだが、ガスが酷いので行っても景色が見えずつまらないだろう。
晴れだと三鈷峰の上に立つと360度大パノラマで素晴らしい眺めらしい。
時刻は8時過ぎ、もう少し待ってみることにしよう。

昨日から一緒に小屋に泊まっていた方から阿闇利餅(あじゃりもち)なる京都の御菓子をいただき、朝来られた方からレアなクラッカーを頂いた。
昨日から皆さんにいろんなものを頂いている。しかしオイは皆さんに何もあげられる様なものがないのです…。
頂いてばかりですみませんm(_ _)m

結局9時を過ぎてもガスが無くなることもなくこのまま下山することにした。
他に3・4組のパーティもこの視界の悪い中を登って来られてユートピア避難小屋はとても賑やかになった。
しかし皆さんこの強風と悪い視界でこの先をどのようにするか悩まれているご様子だ。

ユートピア泊(大山)
朝一登って来られた方も下山するということでご一緒させていただくことにした。
彼はオイより一つ若いのだが、山での経験は比べ物にならないほど沢山している。昨シーズンは大山の弥山からスキーで滑られたそうだ。なんとも羨ましい。
ぜひ機会があれば今シーズンご一緒させてくださいとバックカントリーの話しで盛り上がる。

上宝珠越からは登ってきた道ではなく、上宝珠沢へ下りて砂滑りとなる。
この砂すべりのお陰で下りはとても早い。しかも2人で話しながら下っているとあっという間に下山できてしまった。

大神山神社で無事に下山できたことを感謝して神様に手を合わせ、神社の近くにある金門へ行ってみた。
晴れていれば大山北壁の勇ましい姿が見えるらしいが、今日は下山してきた10時30分になっても上部は濃いガスに覆われたままだった。どうやら9時の時点で下山して正解だったようだ。



ユートピア泊(大山)
   今回のユートピア避難小屋泊は2日目の濃いガスの為に行ってみたかった三鈷峰へも登ることができなかったが、それもお山の楽しみなのでしょう。また次回にって思っちゃいますもんね!

最後に南光河原駐車場にてご一緒させていただいた彼とphoto。
同じように山が好きで、同じような趣味を持っている方と仲良くなれたことは今回の山行で1番の出来事だと思う。
ご一緒できてホント良かったです。ありがとうございましたm(_ _)m


ユートピア泊(大山)ユートピア泊(大山)

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Posted by ナオキ at 12:52│Comments(2)百名山
この旅へのコメント
こんちは(*^。^*)

素敵な大山登山でしたね~新たな出会いもあって♪

 これから大山は厳しい冬の季節に突入となるんですね~また違うルートから登ってみたいと(^^)
Posted by piyosukeファミリーpiyosukeファミリー at 2008年11月08日 15:47
piyosuke様へ

こんばんわです。
とっても楽しい大山登山になりましたよ!

今年は涸沢は無理でしたので、代わりに冬までに中国地方の山へ何回か行きたいと思ってます。
Posted by ナオキ at 2008年11月09日 22:04
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    コメント(2)