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2008年04月05日

青春ど真ん中(四万十川)

青春ど真ん中(四万十川)
  いつもお世話になっているアウトドアショップのオーナーが自身のblogで、東京の展示会に行くのにサンライズ瀬戸という寝台特急に乗って出掛けたということを紹介されていました。

オイはすぐ色んなものに影響されやすいので「電車の旅がしたーい!!」って思ったわけで…。
ちょうどこの時期は青春18きっぷの使える期間だったので、早速ヤフオクで2日間有効な券を譲っていただき鈍行の旅に出かけました。

青春ど真ん中(四万十川)
  日本海側に行こうか太平洋側に行こうか迷ったのですが、春だし(?)ということで四国の高知県の四万十川で野宿する計画を立てました。

四万十川は「日本最後の清流」と言われるくらい有名な川で、オイも小学生のときに家族で1度行った事がありました。
あまり記憶に残ってないのですが、雨が降っていて川の水が濁っていて清流のイメージからは程遠いような状態だったと思います。

当時雑誌BE-PALが創刊された頃でアウトドアがあまりなじみのなかった時期で、父さんは雨の中キャンプをしようと橋の下でポールを組み立てロッジ型のテントを設営していたら、大学生くらいの男の子が2本のポールをサッとさしてドーム型のテントを作り軽々持ち上げて運んでいったそうです。
その初めて見たドーム型テントの簡単便利さに相当驚いたそうです。(父さんは帰って即行で安いドーム型のテントを買っていました。)


青春ど真ん中(四万十川)
  鈍行電車の旅は自分で運転をしなくて良いのでお酒を飲みながら旅ができます。
なので今回の装備ではシアトルスポーツ社フロストパック・ソフトクーラー12qtジャストフィット缶クーラーの最強の冷え冷えセットをHAGLOFSのイス付きリュックCOMBIに詰め込んで、どこでも指定席確保の鈍行旅行へ出発です。

3月15日にダイヤ改正したばかりの時刻表をじっくりと見て、乗り換えの時間や到着駅の確認をしていきます。
中3か高1のときに同じく青春18きぷを使って東京まで行った帰りに奈良で一泊しようとしたのですが、時刻表を読み間違えて奈良駅の手前の駅で電車が無くなってしまい、山の中を奈良駅に向かい1時間くらい歩き回った失敗を思い出しました。
何度か時刻表を見て確認しましたが、今回の旅はバッチリの計画です。


青春ど真ん中(四万十川)
  5時過ぎの始発から電車に乗って移動をしていて、さすがに7時くらいからプシューッとするのには気が引けてしばらくは我慢していました。
しかし阿波池田駅での乗り換えのときにキヨスクで徳島の地ビール「阿波うずしおビール」なるものを見つけてしまい、そこから先は吉野川中流域にある小歩危・大歩危辺りの渓谷を電車の車窓から眺めながらのプシューッとなったのです。
青春ど真ん中(四万十川)
何本か飲んだ頃にふとワンマンで一両車両の鈍行電車にはトイレが無いことに気づきました。
そんなことを気づいちゃうと無性にトイレに行きたくなる訳で、終着駅の高知駅まではまだまだあるのでどうしようと思っていました。
そんなときに着いた新改駅で特急の通過待ちのため25分くらい停車しますだって。
四国の線路は単線で通過待ちであちこちの駅で5~10分くらいは停まるんですって、良かった良かった。


  高知駅に着いたときに天気予報を確認してみたがやはり今夜から雨の予報になっていた。
電車での移動だが野宿する所から駅まで距離があるかもしれないし、ちょうどこのリュックに合うレインカバーを持っていなかったので、乗り換えの時間を利用して高知市街のアウトドア屋さんへ。
ちょっと携帯で調べればお店の地図まで出てくるし、とっても便利になったものです。

オイのお邪魔したミルズというアウトドア屋さんはどちらかといえばローテクで味のある品物や軍用の物などを置いているお店で、オイのほしいと思っていたDANNERの限定モノのブーツなんかが所狭しと並んでいた。
そこでミリタリーっぽいポンチョを購入して高知を出発しました。


青春ど真ん中(四万十川)
青春ど真ん中(四万十川)
  高知から1時間半くらいの所の土佐久礼駅で下車し昼食に。
ここにある大正町市場にはこの時期の新鮮な初鰹が並びます。
実は太平洋側に旅をしようと思ったのは鰹のタタキが食べられると思ったからなのです。
早速その大正町市場の中にある食堂で鰹の刺身定食をいただきました。やはり新鮮な鰹は激旨であっという間に食べてしまいました。
更に夜のおかずとして鰹のタタキとくれ天(ジャコ天)を買い、それをソフトクーラーに入れて再び電車で目的地の四万十川へと向かいました。


青春ど真ん中(四万十川)
  予土線に乗り込んで四万十川を眺めながら鈍行の旅はどんどんと進んでいきます。
もう乗りなれた同じタイプのワンマン一両の電車は北の山間部へ向かっていってるのですが、四万十川も同じように山へ向かって川が流れていってます。
これは四万十川が大きくS字にカーブした川のためにこの辺りの区間は山に向かって川が流れているように見えるようです。
川の水はとても澄んでいてまさしく清流という名がふさわしい川です。
青春ど真ん中(四万十川)
しばらくしてちょうど予土線の中間辺りにある半家駅で下車して、そこから川伝いに次の江川崎駅に向かって歩きながら今晩野宿できそうな川原を探していきます。
ちょうど大きな川原の所に沈下橋の架かっている場所で野宿をすることにしました。
その場所はどうやらキャンプできる川原らしく、水道とトイレがあって便利な場所でしたが、オイ以外にキャンプしようとしている人はいませんでした。

この辺りの川の流れは穏やかでカヤックでパシャパシャ遊ぶのにはとてもよさそうな所で、今回の旅では今度ここに来たらどんな遊びをしようかといろいろと妄想が膨らみます。
青春ど真ん中(四万十川)
夜半頃から雨になるという予報だったので迷わず沈下橋の下に荷物を置いた。
テントは持ってきてなくて、今回はにアウトドアリサーチ社のビバーク用のビビーサックで寝ることにしていました。
晴れていれば川原の真ん中で星空を見ながら眠るなんてことが出来たんだろうけど今回はビビーサックから見上げれば沈下橋の橋の裏が見える状況です(笑)
青春ど真ん中(四万十川)
まあそれも旅の楽しさと割り切って大正町市場で買った鰹のタタキをつまむことにした。10切れ以上入って350円は安いししかもやはり旨い。それにくれ天もおいしいのでプシューッとビールが進みます。
ラーメンも作って食べてある程度お腹もいっぱいになったので片付けをしてキャンドルランタンを見ながらホットラムを飲む。
2杯くらい飲んだら程よく温まってきたのでそのままシュラフに潜り込んだ。
気持ちよく眠れたのはほんの少しでした。

12時前ごろに車が1台やってきて中から4・5人が下りてきて川原でワイワイ、沈下橋でワイワイ。
オイの存在に気付くことなく30分くらいさんざん騒いで再び車に乗ってどこかへ行きました。
青春ど真ん中(四万十川)
青春ど真ん中(四万十川)
それから1時間くらい経った頃に雨が降り始め、何回か起きて様子を見て荷物やビビーサックができるだけ濡れないように移動した。小学生の頃来たときと同じく雨の夜となりました。
シュラフから出ていたので寒くなったのでキャンドルランタンでラムを温めてもう1度飲み直し、再びシュラフへ潜り込みました。
しかしそんなことをしていたのであっという間に朝になってしまい、荷物を撤収して昨日買ったポンチョを被って江川崎の駅へと向かいました。


青春ど真ん中(四万十川)
  今回の旅は新しく機種変更した携帯電話をある程度使いこなせるようになろうと結構頻繁に携帯をいじっていました。
しかも携帯で写真を撮って今回から新しく始めたオイのモブログサイトのescapingに投稿していたりしたせいで携帯電話の充電が一日でほとんど無くなっていました。
四万十川沿いにはコンビニなども無かったので、朝着いた北宇和島駅での乗り換えの20分で急いでコンビニを探して携帯充電器をゲットしました。
このことが今回の旅で一番ピンチだったことかもしれません。


青春ど真ん中(四万十川)
  松山駅に着いたオイは駅のコインロッカーに荷物を預け、ソフトクーラーにタオルを入れて路面電車に乗って道後温泉へと向かいました。
市街地から少し行った所にこんな良い温泉がある松山がとてもうらやましく感じました。
雨が降っていて湯冷めしないようにあまりうろうろは出来ませんでしたが、路面電車から見える公園や街の雰囲気などとても素敵に思いました。また今度街を散策しに松山に訪れたいです。

湯上りのぽかぽかとした体と程よく気持ちの良い電車の揺れ、昨夜の寝不足にプシューッとビール。
日も暮れて松山からの帰りは本当堕落していました。
ビールを飲んでおつまみを食べちゃ、しばらく寝て、乗換えで起きてキヨスクでまたビールを買う。
こんな繰り返しを何度かやっているうちに地元の駅まで戻ってきてしまいました。


  久々にした鈍行電車の旅は思いのほか面白く、またやりたいなと思わせてくれるものでした。
ゆっくりと走るローカルな空間を現地の人と共有でき、特急なんかでは味わうことの出来ない風景。
乗り換えのときの長い空き時間のために立ち寄る町の匂い。
鈍行電車の旅では全部が新鮮で刺激あるものとなりました。
青春18きっぷはオイが30にしてまだ青春のど真ん中にいることを気付かせてくれる切符でした。

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110616大山地獄谷
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 110616大山地獄谷 (2011-08-23 17:09)

Posted by ナオキ at 19:45│Comments(2)川へ
この旅へのコメント
やっぱり人生はのんびりだよね…今回のブログは僕のちょっと前を思い出す事が出来ました。是非とも子供達を連れて旅してみます。
Posted by 埼玉のサーファー at 2008年04月07日 23:09
埼玉のサーファー様

そういえば埼玉のサーファーさんは元サーフトリッパーでしたね。
まだ日本国内にもいろいろ旅してみたいところが残っていると思いますので、ぜひファミリーでリフレッシュ旅行なんかに出かけてみてください。
Posted by ナオキ at 2008年04月09日 19:01
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