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2007年09月15日

白石島キャンプ《第二話》

白石島キャンプ《第二話》
  半分放心状態のままオイはどうにか高島に着いた。
ここからは島に沿って漕いでいける。計画は高島の汐口鼻側(Yahoo mapにリンク)を通り、小高島・コゴチ島を通って白石島まで行く予定だ。
漕いでいると渡し舟で渡ってきただろう釣り人が岩場の上で釣りを楽しんでいる。
島の海岸線には何か所も無人の小さな浜が点在していて満潮時にはきっと浜はなくなるのであろう、浜の奥に発泡スチロールやペットボトルとかたくさんのゴミが目に付く。そんな景色を見るとなんだかとっても悲しくなってしまい、自分にはこの汚い景色をどうやったら変えていくことが出来るだろうと考えてしまう。
「ワイルドなお盆にするつもりだがワイルドにゴミをポイ捨てなんか絶対しねぇ。むしろゴミを拾って帰ってやる~!!」と心の中で固く誓いました。

  高島を過ぎると小高島にすぐ渡れる。
この間は禁猟区域になっていて、釣り人や漁師さんの船がぱったりといなくなる。見つかったらかなり罰せられるのであろうが、ちゃんと決まりを守る日本人ってそういうところは偉いなと改めて思った。
白石島キャンプ《第二話》小高島を越えてコゴチ島までとても快調に漕いで来ることが出来た。しかしここから白石島までが再び難所である。この間も貨物船の航路であり、しかも潮の流れが速い。
コゴチ島の影でどう渡るかタイミングを計った。幸いに左右の見通しが良くて貨物船の姿はなく、見落としの可能性も低い。さらに結構な漁場らしく漁師さんの漁船も数多くいたのでいざとなれば救援を頼めそうな感じに思えた。オイは漁船と漁船の間を漁師さんに会釈をしながら漕いでいった。
やはり潮の流れは速かったが計算どおりの流れで台ノ鼻に向かって楽に漕いで行けた。

無事に白石島に到着した。

  ここからは白石島を一周しながら絶好のキャンプスペースを探す計画だ。そう思いながら台ノ鼻を越えるとすぐに比較的大きな砂浜が見えたのでとりあえずの上陸を試みることにした。
浜の真ん中で10人くらいの子供連れの団体がBBQなどをして遊んでいる。そのグループの邪魔にならないように中鼻側の浜の端に上陸した。
クーラーボックスからギンギンに冷えた黒ラベルをTHERMOSのジャストフィット缶クーラーに入れて飲んだ。これに入れると温くなり難く夏のアウトドアには必需品である。(後日道具へでインプレ予定)
一人旅なので家族も心配しているのではと思い旅の良き理解者の父親にとりあえず白石島まで無事に着いたことを報告しようと電話した。

「もしもし。いま白石に無事着いたけんな。」

「おーそうか。わしらはいま温泉に入りに県北へ行きょうるけんのぅ。晩には帰っとるじゃろうけん、寝る場所決めて落ち着いたらまた電話してけぇや。ほんならのー。」

とまぁあっけなく会話は終わった。良き理解者は子供が一緒に遊んでくれなかったので反抗的に温泉計画を立てたのであろう。しかし今回は休みが合わなかったので仕方ない。
オイは冷えたビールを飲み干して、再び海に出た。そしてしばらく漕いでいるとあることに気づいた。


「ひょっとして携帯圏外になるんじゃねぇ!?」


見事不安は命中。もともと通話エリアが少ないメーカーで、しかもここは島。海の上。寝床を探すよりまず電波を探す破目に。。。
白石島キャンプ《第二話》
ここの浜も圏外
白石島キャンプ《第二話》
宮ノ鼻あたりも圏外
白石島キャンプ《第二話》
人工的なのか分からないが、多分自然にこうなったのであろう不思議な岩場のまわりも圏外
白石島キャンプ《第二話》
白石島最南端の乳石周辺も圏外
白石島キャンプ《第二話》
亀石横の浜でも圏外
白石島キャンプ《第二話》
  そして小山周辺でやっと電波をキャッチ。この先には白石島海水浴場もあり、町になっているので当然電波があるのであろう。
この小山もなかなか格好良くてこの辺りでキャンプがしたいが、この辺の浜は満ちれば海になってしまうのでキャンプは断念して何枚か写真を撮って白石海水浴場に向いて漕ぎ出した。
海水浴場でのキャンプはなんだかワイルドじゃないよなぁ…とか思いながら白石島海水浴場の沖で電波を確かめながら考えた。
「最初の浜に戻るか?」そう思い始めた。もうほとんど1周してきたので海水浴場から最初の浜まではそう遠くない。このときの時間が16時前で、まだもう少し漕いで行けそうである。
そしてオイはそのまま漕いで最初の浜まで戻って行った。途中港を横切るときに定期船が猛スピードで出てきてまた不意をつかれマジでビビッた。
そして台ノ鼻を越えて最初の浜に再びたどり着いた。

  昼にいたグループはもう帰っていなく、誰一人いない寂しい感じがそこにはあった。体力的にも大分疲れて時間も17時。そろそろ寝床の用意をしなくてはと思い、浜の中央の奥の満ちても安全な場所へ行った。やはりいろんなゴミが打ち上げられていてあまり綺麗ではなかったが、ゴミを拾い少し手を加えればスペースは確保出来そうであった。しかし…



「圏外じゃぁぁぁぁぁぁ」


浜の端から端まで歩いて電波を探した。
電波があったのは1箇所のみ。そう昼に上陸した中鼻側の浜の端のみだ。しかもそのポイントは満ちれば海になる。
やってしもうた感に包まれる。どうしようか悩む。一人地団駄を踏む。悩んだがやはり白石島海水浴場まで再度戻る決意を固めた。

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Posted by ナオキ at 16:16│Comments(0)島へ
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