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2011年10月20日

110925村岡ダブルフル100キロ

110925村岡ダブルフル100キロ
   村岡ダブルフルウルトラランニングそれは、日本屈指の山岳ウルトラ!上り2550m無謀な挑戦!!地元あげて笑顔の大応援団!!!
なんて素敵な響きなんでしょう。”自分にS”のオイにとってはとってもそそられる大会だ。

昨年行われた氷ノ山50マイルで無念のタイムオーバーに遭ってしまったオイは今年リベンジに燃えていて、その前哨戦としてこの村岡ダブルフルウルトラランニングにエントリーした。
しかし大会が近づいてくるにつれて本当に自分の足で100キロもの距離を走ることができるのか不安になり、付け焼刃ではあるが直前に40キロを2回ほど走ってそれなりに調整してみた。

今年5月に大山山塊周回ランで64キロ・累積標高2100mを経験しているし、昨年の氷ノ山50マイルでも第3関門84キロ地点・累積標高4650mまでは走ってはいたのでどうにかなるだろう。

期待と不安が入り混じる中、車を走らせ兵庫県美方郡香美町村岡へと向かう。

110925村岡ダブルフル100キロ
前日から現地入りしたのは前日から受付があって、当日のスタートが早朝5時ということもあるが、なによりも美味しい水を汲むという毎度おなじみのミッションがあるからだ。
とりあえず受付を済ませて今回は但馬の名水で平成の名水百選にも選ばれているカツラの千年水を汲みに行く。

道端に20リットル100円で販売機があり、今回は初めてお金を払ってお水をいただく。ホースから水が勢い良く出てくるので30円分くらいは損してるだろう…。
道端に17kmなんて看板があるのに気付きここもコースなんだということを知る。しかもガッツリと上りじゃん(汗)

受付を済ませて貰った参加賞の中に村岡温泉かハチ北温泉で使える無料入浴券などという粋なものが入っていたのでカツラの千年水に近いハチ北温泉に行きゆっくり湯船に浸かって念入りにストレッチ。ランナーっぽいお客さんも沢山浸かってた。
入浴後は唯一のコンビニに寄ってビールとつまみを買いこんで道の駅で晩飯&プチ宴からの21時就寝。

2時半に起床して村岡中学校の駐車場に移動して朝飯食べてボチボチと準備する。着替えて車から外に出てみるとノースリーブにランパンのスタイルだと非常に寒かったので、5時スタートだから4時半くらいまでは車の中で温まっておくことにする。

スタート前ギリギリで車から出て、コース途中73.3㎞地点の射添会館エイドまで運んでくれる荷物を預けてスタート地点へと向かう。
スタート地点に来るとランナーがいっぱいいて熱気があるので寒くない。さぁ、いよいよ始まる。



110925村岡ダブルフル100キロ
   太鼓の演奏の後にカウントダウンして午前5時にスタート!!どうせ抜かれていくことは分かっていたができるだけ前の方からスタートする。これは前回の比婆スカで学んだことだ。
最初は村岡の商店街をぐるりとまわり、続いて光陽地区を一周するが案の定速いランナーにどんどん抜かれていく。それでもまだ先は長いし、今回の絶対目標は無事完走ということなのでまずは無理せずキロ6分くらいのペースで走る。

そしていよいよ鉢伏方面へ向けての最初の坂に突入。昨日水を汲むときに見た上りを通ることになる。上り始めのところでおじいちゃんやおばあちゃんが熊よけの鈴を渡してくれた。

110925村岡ダブルフル100キロ
日も明けてきて、朝日が差し込み、雲を纏った周りの山々が神々しく輝き、ずっと続いてる上り坂がやたらキラキラ輝いてる。キツイ上りだけどなんだかとっても幸せな気持ちになる。
周りで走っているランナー達もおおおっと声を上げる。

110925村岡ダブルフル100キロ
氷ノ山50マイルのスタート地点だった兎和野高原を通過して、昨日水を汲みに寄った森林公園を通る。エイドではピザを焼いてくれていたので美味しくいただく。

そのまま上り坂は続き88キロのランナー達との分岐地点となる。

100キロはハチ北スキー場の駐車場まで上り、そこからは急な下りになる。とりあえずここまでの上りは歩かずに来ることができた。しかし急な下りはVFF classicでは足裏への衝撃が厳しく、スローペースになりどんどんとランナーに抜かれてしまう。それでもハチ北のおばあちゃん達の熱い応援に奮起し、足を壊さない程度に激走する。

6エイドのある大野地区でコースが折り返すようになっているので自分の前を走るランナーや自分の後ろにどのくらいのランナーがいるのか把握することができて、まだ後ろにも結構ランナーがいて安心する。

和池公民館の辺りで再び88キロのランナーと合流してコース上が賑やかになる。そこからまたちょっとした上りとなる。登りの途中でお子さんとお母さんが貝で作ったお守りをくれた。しばらく上ると今度はどんどんと下っていき国道9号線に出てくる。
警察が交通整理をしてくれているなか国道を渡って再び88キロのランナーと別れて100キロランナーだけのコースとなる。

110925村岡ダブルフル100キロ
ここの100キロランナー用のコースには流しそうめんの食べれるエイドがあり、今回オイが100キロにエントリーしたのは流しそうめんが食べれるからってのも理由の一つだった。
そしてここのコースは完全に折り返しのコースで、行きも帰りも同じ道を通るのでどんどんと速いランナーが折り返してすれ違う。みんな「ガンバ」とか「ファイト」って声を掛け合ってとってもいい雰囲気。

流しそうめんのエイドでお椀をもらって流しそうめんをしている下のほうに陣取りいざ食べるぞって張り切っていたが、何だか上のほうからランナーが走ってくる…。どうやらこの流しそうめんエイドが折り返し地点ではないようだ。
慌てて2杯だけそうめんを食べて走り出す。しかも下のほうだったのでチョロチョロッとしか流れてこなかった。

地味に続く上りを走りきりやっと折り返し地点まできた。そこから今度こそ流しそうめん食べるぞっと意気込み来た道を下っていく。そしてもう一度流しそうめんのエイドに戻ってきて再びお椀をもらって今度は流しそうめんの一番上流に陣取る。

目の前にはそうめんを入れてくれるお嬢さん♪
「それじゃあそうめん流しまーす」の声でそうめんを流してくれるが一番上のオイがスルルと掬う。今回はガッツリ食べれる!5回ほどそれを繰り返した。
そのうちにお嬢さんそのそうめんをそのままオイのお椀に入れて頂戴なんて考えちゃってた。
しかしだんだん下のほうにいるランナーたちに申し訳ない気がしてきてご馳走様をする。
いやぁ美味かったな☆

憧れの流しそうめんエイドを満喫して来た道を下っていると42キロ地点になった。タイムは4時間42分くらいだったと思う。こんなに山のコースでこんなにエイド楽しんで4時間42分なんだったらフルマラソンに出場したらサブ4.5は大丈夫だなって思った。

その後再びに88キロランナーのコースと一緒になり、43キロ地点の第1関門を通過する。通過時間は10時ちょっと前だった。制限時間は11時30分だったのでまだ1時間半もの余裕があった。
しかしここからがこのコースの最大の難所、蘇武岳へと続くキツイ上り坂になっている。この上りで歩いてしまうだろうから、ここまで貯金してきたタイムを削っていかなければならないのは明確だった。



110925村岡ダブルフル100キロ
   できるだけ貯金のタイムを減らさないように、少しでも走れるところがあったら走るように心がけてはいたが、13エイドの耀山牧場の辺りからほぼ歩きになった。この一番キツイ上りのところにはランナー一人一人に向けて応援の看板を立ててくれている。オイに向けての看板には「初村岡を楽しんでぇな!」と書かれていた。
もちろん楽しみますよってつぶやきながら走ろうと頑張ってみるが足が出ず、結局蘇武岳の最高標高地点手前にある第2関門まで歩いてしまった。
時間は11時15分くらいだったと思う。制限時間が12時30分だったのでまだ余裕はあったが、第一関門では1時間半あった余裕が第二関門では1時間15分になってしまった。

これから蘇武岳を下っていって、そこから更に3つ山越えをしなくてはならないのに、このままで大丈夫だろうか不安になる。
走れるところは走る。下りではVFFを履いているのでスピードは出せないけど1秒でも貯金を増やそうと頑張って走る。

ゴールの制限時間が19時なので、アベレージがキロ8分のペースなら完走することができる。エントリーした時にそんな計算をしていた。今回の目標は何が何でも完走だったので、このキロ8分という数字がオイにとってはとても大事だった。
蘇武岳の下りを走りながらキロごとのタイムを確認して6分後半から7分ちょっとのペースで走ることができたので、再び1分ずつタイムの貯金をすることができた。

蘇武岳の下り坂を終えると、道端に設置してある看板に44キロランナー用の距離の看板が出てきいていよいよ100キロランナーも88キロランナーも44キロランナーも同じコースを走るようになるんだなって妙にワクワクした。100キロのランナーはこの時点ですでに66キロ消化していた。

この辺りにくると周りで走っているランナーたちも自分とほとんど同じペースで同じ走力の持ち主になってくる。
上りが苦手で歩いてるランナーを抜いて、エイドでのんびりしてると追いつかれて下りで少し差がひらく。そして再び上りで追いつく。
次第に顔をよく合わせるランナーとは会話が始まりお互いのモチベーションが上がる。



   第3関門の射添会館に到着したのは14時10分くらい。第三関門の制限時間は15時だったのでいよいよ余裕が1時間を切った。蘇武岳の下りではキロ1分くらいの貯金をすることができたが、そこからもう一山越えるのにかなり時間を使ってしまった。

射添会館ではスタート時に預けた荷物を受け取ることがでくるので、ここで一旦自分も持ち物を整理する。着替えたい人はここで新しいシャツに着替えるようだがオイはは別に必要ない。預けておいた荷物の中からジェルを取出しエネルギー補給のドーピングをした。そしてもう一つジェルをポケットに入れて再び荷物を預ける。

110925村岡ダブルフル100キロ
射添会館から再び走り出すとすぐまた上りになり、長楽寺というお寺に寄っての大きな大仏さんの周りを走るようなコースになっている。長楽寺を過ぎると本格的な上りとなり、最初はジェルパワーで上っていたが次第にトボトボと歩いてしまう。

この辺りで77キロほど走ってきていて一番苦しい状態だったと思う。しかしオイたち以上に苦しそうだったのは、44キロでエントリーしているランナーだった。
この辺りでオイが追いつく44キロのランナーは遅いペースのランナーになるのでかなり必死で苦しそうな表情で歩いていた。こっちの方が相当長い距離走っているけどその44キロのランナーに「ガンバガンバッ」と声をかけてあげる。
しかもこのキツイ上り坂を登りきるところで44キロのランナーのみ3キロほど延長のコースを走らなければならなくなっていて、マジかいって顔で係員に促されトロトロと歩いていってる。はたして彼らはゴールできるんだろうか心配になる。

22エイドのあけぼの山荘を過ぎると下りとなる。ここでもあまり走って上ることができなかったが、それでも下りになったのでここからまたタイムを挽回しようとした。
キロごとのタイムを見ながら一所懸命走ってみたが全然ペースが上がらない。キロ7分40秒くらいから8分くらいのペースになってしまってる。
いよいよスタミナ切れだろうか…。それでもたとえキロ8分でも走らないよりはマシだと思い走るのを止めなかった。



110925村岡ダブルフル100キロ
   第4関門に到着したのは16時50分頃で制限時間が17時30分だったので40分しか余裕がなくなっていたが、どうにか第4関門まで来ることができた。ここは91キロ地点なのであと10キロも残っていない。ゴールの制限時間が19時なので残り2時間10分ある。もう一つ最後の山越えが残っているがキロ14分くらいで走っても間に合う計算なので時間内の完走が見えた。

ポケットに入れておいたジェルでドーピングして最後の山越えに挑む。あと9キロと思うと残ってるパワーを思い切り使って上り坂を攻めることができた。この最後の山越えの上り坂はゆっくりだが歩くことなく上ることができた。

最後のエイドの一二峠を越えて下りとなり、気が付くと路上に設置されていた距離の看板が残り3キロって表示に変わっていた。最後の下りはキロ6分くらいで下っていくことができて何人かのランナーを追い越していくこともできた。追い越しざまに「ガンバファイト」と声をかけて共に頑張ったランナーにエールを送る。

もう遅い時間になっているにもかかわらずおじいちゃんおばあちゃんがお帰りあと少しと声援を送ってくれる。とても嬉しい。そしていよいよあと1キロの看板を過ぎた。応援してくださってる方があと1キロとエールを送ってくれたので「どうしよう!あと1キロで終わっちゃう!!」って叫んだ。

村岡小学校のグランドに入り高校生のお嬢ちゃんたちとハイタッチして見事ゴール!スタートしてから13時間4分51秒の出来事。






   レース後、自力で運転して岡山まで帰るのはとても大変だった。途中で湯村温泉の薬師湯に浸かって汗を流したが、身体がボロボロでおかしな歩き方で周りの人に不思議な目で見られてた。
そして鳥取の街で何か食べて帰ろうと思って車でウロウロとしたが、結局コンビニでおにぎりを買って食べながら帰った。
途中何度か数十分の仮眠を取りながらどうにか帰宅。100キロ走るのよりも帰りの運転のほうが辛かったと思う。

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Posted by ナオキ at 20:34│Comments(1)走って
この旅へのコメント
 すごい~~~~~~

100Kmよ 私も、今日より少しずつはしります。

丸亀にむけて、 お疲れ様
Posted by HIRO at 2011年10月21日 08:54
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