白石島キャンプ《第一話》

ナオキ

2007年09月08日 18:40


  それは今年のお盆の出来事です。
8月15・16日がオイの自由に使える休みになることが判明した8月上旬の頃よりオイの頭の中にはある曲がヘビーチューンで流れはじめた。。。
その曲は

"盆 to be wild"だ。

オイはサビの部分しか知らないのでそこばかりを口ずさみながらワイルドなお盆を実行する為に準備を始めた。(Steppenwolfファンの方々ごめんなさい)
  主な装備はこのようになった。
カヤック…Feathercraft JAVA
テント…MSR VERO
メインストーブ…Trangia ストームクッカーS
サブストーブ…PRIMUS 153ウルトラバーナー
ランプ…UCO キャンドルランタン
GPS…Garmin GPSMAP60CSx
コンパクトカメラ…PENTAX Optio WPi
携帯…SAMSUNG 709SC
クーラー…シアトルスポーツ Frost Pak 25QUART
グランドシート…MPI All Weather Blanket
マット…thermarest PROLITE4(S)
その他…
Snow Peak 焚き火台S
薪・鉈セット
釣り道具
地図
水(5リットル)
SAPPORO 黒ラベル(6本)
THERMOS ジャストフィット缶クーラー

これらをHAGLOFSやsea to summitの防水バックやらAQUAPACの防水ケースやらに詰め込んで準備は万全だった。頭の中はこれから起こる大航海を夢見て「ルフィーを超えて海賊王になってやる!!」と一人アドレナリン出しまくって大きな声で叫んでいました。(ONE PIECEファンの方々ごめんなさい)

  8月15日いよいよこの日が来た。
天気はピーカン晴れ、予報では2日とも快晴で、風もなく波も穏やかであるとのこと。絶好のカヤック日和である。
あらかじめ下見をしていた出発地点の神島外港(yahoo mapにリンク)に着いたのは11時ごろで、地元の漁師さんに了解を得て船を上げるスロープの所から進水させていただけることが出来た。

Feathercraft社の製品はご存知の方も多いと思うのですが組み立て式のフォールディングカヤックで、JAVAというモデルはその中でもAirlineシットオントップというゴムボート風な異端児です。カヤックぽくないと言われる方もいますが、しかしこのJAVAには荷物をかなり積めるというシーカヤックキャンプにはもってこいのメリットもあります。(後日"道具へ"でインプレを書きます)

  港を出るとすぐ沖に差出島・高島が見える。そこまでは航路になっていて福山港に入港する結構大きな船が通ってきます。オイは船が来ないか左右の安全を確認してから漕ぎはじめました。
沖に出ても港の中とあまり変わらないくらい緩やかな波で、すごく気持ちいい。最高にココロが躍ります。

高島まであと半分くらいの地点でふと福山方面に目を配った。そしたらなんと結構大きな船がこっちに向かって来ているではありませんか。どうやら港を出てすぐあたりを確認したときには御崎のほうの岬にに隠れていて確認できなかったのでしょう。
「さっきまでいなかったのに…」急にあせってしまい、とりあえず逃げなければと思い目いっぱい漕いだ。
こういったとき相手の船がこんなちっぽけなカヤックに気づいているかどうかすごく不安になってしまいます。
手前にある差出島の影には入れれば航路から外れるから大丈夫だろうと思い、もう1度パドルを強く握り締め全速力で漕いだ。

漕ぎまくりました。


相手の船が自分の後ろを通り抜けたときには安堵感で放心状態になりました。いまに思えばこのとき船の写真を撮ってこのブログに載せれば良かったのにと後悔ですがそのときは本当にいっぱいいっぱいでした。
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