「"石畳道" 人里離れたこの石畳は、遠く大山寺とは離れてはいますが、野漆・野井倉方面からの参道の一部として附近の村人達によって慶長年間(1600年頃)に寄進造成されたものと言われており、大山寺に対する信仰の厚かったことがしのばれます。」
今回の川床から一向平は約9キロで標高差500Mほどなので比較的簡単に走れるコースだろう。川床をスタートしてしばらく登りが続くがその後は大休峠までほぼ平坦なトレイルとなる。予想していた通りすごく走りやすい。
先週は雨の天気が多く気温も上がらなかったのでトレイルはかなりぬかるんでいてかなりなマッドコンディションとなっていた。
オイの履いているvibram fivefingers(VFF)はCLASSICという一番シンプルなモデルで、シューズの中に砂利や泥がガンガンに入ってくるがお構いなしにマッドなランを楽しむ。
異物が簡単に入り込むということは異物を取り出すのも簡単なので、沢で水が溜まってるところには敢えて入っていき、水の中で足を振り、VFFの中の泥を出す。
自分ではいい感じで走れていると思っていてもどうやら脚はそうでもないらしく、途中右足で小石を思い切り踏んづけてしまった。これで3回目だ。しかも右足ばかり。ナゼだろう…。
走りながら自己分析をしてみる。神経を足の裏に集中させ、ふくらはぎ辺りに集中させ、どこだ、どこが右足と左足で違うんだ?どこから着地している?どこの筋肉が使われている?
ブツブツと言いながらトレイルを走る。かなり変態の域だね。
そして自分なりに見つけた一つの結論。この走り方が正しいのかどうかはわからないが現時点では、左足も右足も足の指のつけ根の辺りで着地している。
その後で踵が地面に着いて再び足を上げる。この動作も右足も左足も同じだった。
しかし左足は踵を着ける時に無意識にではあるがゆっくりと着地している。一方右足は意識していると同じような着地をすることが出来るが、無意識の状態ではパタンと踵が着いてしまう。
左足は足裏のアーチ部分がしっかり働きテンションが利いて踵が着地の流れの勢いに任せて着くのを防いでいて、そのときにはしっかりとふくらはぎや脛の筋肉が働いている。
一方右足は無意識の状態ではアーチ部分のテンションに緊張がなく、ふくらはぎや脛の筋肉が少しサボっているように感じた。
トレランすると左足だけかなり筋肉痛になる訳が少し分かった気がした。
そこでしっかりと右足の着地を意識し、踵が流れて着かないように走ることにした。
そうすると右足も左足同様に筋肉が張ってくるのをとても良く感じるようになった。
前回の大山山行SEA TO SUMMIT 1729Mで一泊した大休峠の避難小屋を越えるとここから折り返し地点となる一向平までは下りになる。
多分オイは下りの走り方が上手くないんだろう…。かなり神経を使う。
VFFで滑り下りるように走るのは出来ないだろうし、着地地点を目で確認しながら、大股にならないように丁寧に下りていく。まだなかなかスピードに乗れていない感じだ。
本来下りは楽だしラインを見極めながら走っていくので楽しいが、VFFだと足裏への衝撃が強いのでかなりスピードを殺して走っている。それに確実なところに足を置かなければ危険なのでしっかりと安全なポイントを目で確認して足を置いている。
ソロで入山しているので怪我して動けなくなると困るということもあって慎重になってしまうのだが、下りの走りはまだまだ研究の余地があるな。
大山滝にしばらく見入ってしまう。コースを外れて滝つぼまで下りようかとも思ったが、この後復路も残っているので今回は見送った。
約2時間半で一向平へ到着。まぁ写真取ったり沢を渡渉するときに水の中でふくらはぎマッサージしたりと結構のんびりランな往路となった。
復路はもう少し気合を入れて走ってみよう。ただもうかなり脚は疲れているのでどれだけ走れることやら…。
往路のときに何組かの登山パーティとすれ違い、再び復路で追い越していく。
この辺りでトレランしている人は少ないのだろう、みんななんで走ってんの??元気やねぇ!!って感じで声をかけてくれる。一人寂しく走っているので声をかけてくれると嬉しくなりいろいろ会話する。
そして大休峠の手前で10人ほどの大所帯を抜くが避難小屋の前でVFFの中の土を出していると追いつかれる。
追いつかれると同時に囲まれて質問攻めにあう。
当然トレランについても聞かれるが、みなさんどうやらVFFに興味津々。泥のついたVFFを手に取り薄いなぁとかこれで沢行けそうやなぁとかみんなでいろいろ話されている。
散々いぢられた後、皆さんはお昼にするということでどうにか解放していただいた。
大休峠からも順調に戻ることができて無事に川床へ着いた。復路のタイム2時間ジャスト!!!!
しかし途中でGPSの電池切れで最後少しのログが取れていなかった。まぁそんなこともあるさ。
それでもしっかりと往復することが出来ていいトレランだった。